赤ちゃんの情報がいっぱい!エコー写真の見方

2014.07.08

健診のたびに行われる超音波エコーによる検査。
超音波を当てて体の中の組織に反射させ、骨などの固いものは白、羊水などの液体は黒から灰色、筋肉などの組織は灰色に映し出し、この映り方から子宮の中の状態や、赤ちゃんの位置や体の向き、発育状態や性別などをこまごまと観察します。

エコー写真の横にはアルファベットや数字がたくさん書いてありますが、実はここにたくさんの情報が詰まっているんです!

コンピューター上で測定した赤ちゃんの色んな部位のサイズが記されていて、この数値から赤ちゃんの発育をチェックするだけでなく、妊娠週数を推定し、出産予定日を割り出すのにも使われます。

この数値の意味が分かると、赤ちゃんの成長の様子が分かるので楽しみもアップしますね!

①GS(胎のう)
おなかの赤ちゃんが入った袋で、妊娠初期に見られます。
子宮内に胎嚢が見えることも、妊娠確定のひとつの要素。

②CRL 頭殿長
赤ちゃんの頭からおしりまでの長さを表します。
まだ大きさに個人差が無い8~11週頃の計測値から出産予定日を割り出します。

週数 7 8 9 10 11 12 13 14 15
平均CRL(mm) 8 14 20 30 38 48 60 75 100

③BPD 児頭大横径
赤ちゃんの頭の左右の幅を表します。
CRLの個人差が大きくなる12週以降はBPDで成長を確認し、出産予定日を修正します。

週数 10 15 20 25 30 35
BPD(mm) 1.5 3.2 4.8 6.4 7.8 8.8

④FL 大腿骨長
赤ちゃんの太ももの骨の長さ。
太もものつけ根からひざまでの体内で最も長い骨で、全身の発育の目安にします。

⑤APTD 腹部前後径
赤ちゃんのおなかの前後の厚みのこと。

⑥TTD 腹部横径
赤ちゃんのおなかの左右幅のこと。

⑦AFI 羊水量
羊水の量を表します。
羊水過少、羊水過多を見極めます。

⑧目盛り
ひと目盛りが1cmを示しています。
妊娠初期には目盛りの幅が広く、週数が進むにつれて狭くなっていきます。

⑨AGE 妊娠週数
ママが申告した最終月経、あるいは超音波エコーで計測した測定値から割り出します。
『○w ○d ±○d』で表示され
『w』は週、『d』は日、『±○d』は誤差が○日と表しています。